「おもいのフライパン」ができるまで

Skillet「おもいのフライパン」ができるまで

どれだけ使いやすくできるかが、
私たちの腕の見せどころ

「おもいのフライパン」開発に際して、悩ましかったのは鋳物ならではの「重さ」の問題でした。 重いフライパンを扱いづらいと感じる方もみえるでしょう。
市販されているフライパンの重さはおおよそ200~400gほどですが、鋳物では軽くてもやはり倍ほどの重さになってしまいます。
しかし、鋳物が重いのは当たり前のこと。
料理店などで使用されている鉄板がとても分厚く重いのは、その厚みがあるおかげで肉がおいしく焼き上がるから。
薄く・軽くしようとすれば、特長である熱伝導のよさ・蓄熱温度の高さが発揮できず、食品に熱が伝わる前に表面だけが焼けこげてしまうなど、本来の鋳物の魅力は失われてしまうのです。
私たちは「お肉がおいしく焼けるフライパン」を実現するために、「重さ」をそのまま鋳物の良さとして認めることにしました。

計算し尽くされたバランスで
誰の手にも馴染むこだわりの設計

もうひとつの工夫が、取っ手の形状。
軽量化、本体からの熱を伝わりにくくすること、デザイン性などのいろいろな要素を加味して現在の形になりましたが、本体と取っ手のベストバランスを生みだすために1mm単位で角度を調整しては、設計・試作を繰り返し、時間をかけて完成しました。
軽量化に走ったフライパンには取っ手が薄くて痛い・持ちにくいなど使い勝手の悪いものもありますが、1.2kgある「おもいのフライパン」は、持ちやすくより軽いフライパンと比べても重さを感じにくくなっています。肉がおいしく焼ける厚みを保ちつつ扱いが楽なこと、それを実現すべく計算し尽くしたフォルムはきっとどなたの手にも馴染むことと思います。

3つの「おもい」から生まれた
「おもいのフライパン」

こうした職人のこだわりを詰め込んで開発した「おもいのフライパン」 このネーミングには、3つの「おもい」が込められています。フライパンを使う人のことを思って造る職人たちの「思い」と、大切な人たちに料理を作る人の「想い」と、フライパンの重さの「重い」です。
重さは鋳物の魅力であること、そして造る人、使ってくださる方の笑顔や幸せ に寄せる「おもい」を表現しています。 また、私たちが社を構える碧南は鋳物の三大産地のひとつ。
そんな地元をもっと人々に認知してもらいたいとの思いから、梱包資材や印刷なども碧南の企業にお願いして「made in HEKINAN」にもこだわっています。
碧南の人に支えられ、この地で育ってきた石川鋳造が造る「おもいのフライパン」 名前の通り、私たちの「おもい」を感じていただける自信作です。

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